平屋住宅選択の理由、上位はワンフロア、コンパクトな間取り、庭の充実!!

平屋住宅を選択する理由は、
「階段の上下移動がない」
「ワンフロア」
「コンパクトな間取り」がトップ3に――こうした平屋住宅に対するニーズを
積水化学工業住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所がまとめました。

この調査は全国に居住する30歳から69歳の男女1050人に対、平屋住宅に対する意識やニーズを聞いたものです。

「老後の理想の住まい」について聞いたところ、
「平屋(1階建て)」は23.5%で、
「マンション」(34.5%)、
「戸建て(2階建て以上)」に続いて3番目。

しかし、これを年齢別でみると
「平屋(1階建て)」は50歳代では28.8%、
60歳代では27.2%となり、年齢が高い層の割合が増えます。

平屋住宅を選択した理由をみると、
トップは「階段の上下移動がない」で51.8%。
「同一階で(ワンフロア)で生活できる」49.2%、
「コンパクトな間取り」38.7%、
「庭が楽しめる」32.8%、
「掃除や家事が楽}26.6%、
「日当たりはよい」21.7%、
「通風が良い」20%、
「思い通りの間取りがとれる」18.3%、
「地震に強い」16.5%、
「土地に愛着がある」13.3%
の順となりました。

「コンパクトな間取り」38.7%、
「庭が楽しめる」32.8%、
「掃除や家事が楽」26.6%と続き
ワンフロアでコンパクトな間取りという平屋住宅のイメージや特長が支持されていることがうかがえます。

平屋選択者にあらかじめ設定した12項目の住まいについての関心の有無を聞いたところ、関心が高い項目は
「自分の趣味を楽しめる空間や設備のある住まい」64.5%、
「オープンキッチンとダイニングが庭と連続した住まい」61.9%、
「庭が充実した住まい」59.2%
「広縁のある住まい」52・6%
が上位でした。

また、平屋選択者の世代別に求める住まいや仕様・間取りについて聞いたところ、30~40 代では
「オープンキッチンとダイニングが庭と連続」67.9%
「親族が泊まれる部屋」58.2%、
「軒下が大きく張り出し半屋外空間」55.2%、
「広い土間のある住まい」53.5%、
60代では
「庭が充実した住まい」71.7%、
全世代共通して「自分の趣味が楽しめる空間のある住まい」で人気が高くなっていました。

2)取り入れたい設備について(平屋選択者)
平屋選択者が取り入れたい設備では、
「流すだけ浴槽」45.8%
「バリアフリー仕様」38.2%
「全館暖房」37.5%
「洗濯物も干せて便利な縁側空間」33.4%
「60 年間メンテナンス不要」(32.5%
が上位になりました。

世代別には30~40 代では「みんなの収納」、「キッチンパントリー」、「洗濯物も干せて便利な縁側空間」、「60 年間メンテナンス不要」など、家事を効率的に行う設備や維持管理が楽な項目が上位にきます。
50 代では上位5項目は全体と同じでしたが、6位以降に「アウトドアテラス」、施解錠を確認できる」など、便利で生活を楽しむ設備が選択されています。
60 代では「全館温熱管理」、「バリアフリー仕様」、「ほこり吸引機能」など、健康予防に関する設備がそれぞれ選択されており、
世代によって住まいに求めることが違うことがうかがえます。

~住環境研究所 「平屋住宅に関する調査2015」~より抜粋

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